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心が動いたとき67

私は高校生の時ハンドボールをしていた。
身体は小さかったが、ポジションはキーパー。

はじめは下手くそでシュートも怖かったけどそれなり楽しくやっていたし、試合にも出させてもらっていた。
だが一年の冬に監督からお前は小さいし、キーパーに向いていないと言われ、キーパーをクビになった。
私は今までスポーツをしていて悔しい経験は何度かあったが、この出来事が一番屈辱的だったし、悔しかった。
それからシューターとしてプレーをしていたが、今までキーパーをしていたのでシュートの基本も知らなかった私は他の仲間よりも下手くそで試合にも出れなかった。

そんな苦しみの中自分にチャンスが訪れた。
震災後の始めての練習でキーパーがその日いなかったので私が代わりにキーパーをやった。
久々のキーパーでものすごく楽しかったし、思った以上にシュートも止められた。
やっぱり私はキーパーをやりたいと思い、反対されるのを覚悟で監督に相談した。
監督はベンチ外になる覚悟があるならキーパーに戻ってもいいと言った。
元々シューターでも試合には出れないし、だったら自分が好きなポジションで勝負しようとキーパーに戻った。

それからは今まで以上に練習に没頭した。
シュートも顔で止めるくらいの覚悟で止めにいった。
そして同じ学年のキーパーとのポジション争いに勝ち、ベンチ入りを果たした。

先輩達が引退してからは私達がチームの中心となり、高総体県ベスト4を目標に練習に励んだ。
時にはだらけてしまったこともあったが、みんなが真剣にハンドボールに取り組んだ。

そして高総体の日を迎えた。
一年前キーパーをクビになった私は正ゴールキーパーとして高総体に出場することができた。
一回戦、二回戦を順調に勝ち進み、次勝てばベスト4という位置までたどり着いたが、次の相手は去年の高総体の優勝校。
自分達にとってこの壁はとても高く、目標を達成することはできなかった。
だが私達は精一杯戦い敗れたのだから悔いは残らなかった。
高総体は最後の大会でもあったのでみんな感極まって泣いていたが私は正ゴールキーパーとして高総体に出場できた喜びが強く泣かなかった。

最後に監督が私にこう言ってきた。

「実はお前をキーパーから外したのは身体が小さいとかじゃなくて、お前はキーパーという安定の位置にいてポジション争いの危機感がなく、怠けているように見えたからキーパーから外した。だからお前にベンチ外になってもいいからキーパーに戻りたいと言われたときは本当に嬉しかった。あの時は酷いこと言ってごめんな。でもお前は本当にがんばった。お前がキーパーだったから最高のチームになった。今までありがとう。」

この言葉で涙が止まらなかった。
キーパーをクビになった時は本当に辛かったし、監督を恨んでさえいた。だがこの言葉で一気に報われた気がした。
おそらくこの監督の言葉は自分の一生の財産になるだろう。


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