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泣いた赤鬼

泣いた赤鬼は知っていますか?
このお話は山形県出身の作家浜田 廣介が書いたものです。

~泣いた赤鬼あらすじ~

とある山の中に、一人の赤鬼が住んでいた。
赤鬼はずっと人間と仲良くなりたいと思っていた。
そこで、
「心のやさしい鬼のうちです。どなたでもおいでください。おいしいお菓子がございます。お茶も沸かしてございます」
という立て札を書き、家の前に立てておいた。

しかし、人間たちは疑い、誰一人として赤鬼の家に遊びに来ることはなかった。
赤鬼は非常に悲しみ、信用してもらえないことを悔しがり、終いには腹を立て、せっかく立てた立て札を引き抜いてしまった。
一人悲しみに暮れていた頃、友達の青鬼が赤鬼の元を訪れる。
赤鬼の話を聞いた青鬼はあることを考えた。
それは、
「青鬼が人間の村へ出かけて大暴れをする。そこへ赤鬼が出てきて、青鬼をこらしめる。そうすれば人間たちにも赤鬼がやさしい鬼だということがわかるだろう」
という策であった。

これでは青鬼に申し訳ないと思う赤鬼だったが、青鬼は強引に赤鬼を連れ、人間達が住む村へと向かうのだった。
そしてついに作戦は実行された。
青鬼が村の子供達を襲い、赤鬼が懸命に防ぎ助ける。
作戦は成功し、おかげで赤鬼は人間と仲良くなり、村人達は赤鬼の家に遊びに来るようになった。
人間の友達が出来た赤鬼は毎日毎日遊び続け、充実した毎日を送る。

だが、赤鬼には一つ気になることがあった。
それは、親友である青鬼があれから一度も遊びに来ないことであった。
今村人と仲良く暮らせているのは青鬼のおかげであるので、赤鬼は近況報告もかねて青鬼の家を訪ねることにした。
しかし、青鬼の家の戸は固く締まっており、戸の脇に貼り紙が貼ってあった。
それは
「赤鬼くん、人間たちと仲良くして、楽しく暮らしてください。もし、ぼくが、このまま君と付き合っていると、君も悪い鬼だと思われるかもしれません。それで、ぼくは、旅に出るけれども、いつまでも君を忘れません。さようなら、体を大事にしてください。ぼくはどこまでも君の友達です」
という青鬼からの置手紙であった。
赤鬼は黙ってそれを2度も3度も読み上げ、涙を流して泣いた。
その後、赤鬼が青鬼と再会することはなかった。

以上Wikipediaより

この有名な物語の続きを知っていますか?
安部浩之さんが創作した続きがこちらです。


雲の上から、その様子を見かねて現れたのは、鬼の大将である黒鬼でした。
黒鬼は赤鬼のところに現れ、言いました。
「どうして、そんなにいつまでも泣いているのか」
赤鬼は言いました。
「僕は、人間の友達が欲しいばかりに、本当の友達を失ってしまったよ」
そう言って、またしくしくと、なみだを流して泣くのでした。
黒鬼は
「そうか、それなら、今から青鬼に会いに行くかい?」
と言いました。
赤鬼は泣きながら言いました。
「知ってるの?」
「知ってるよ、雲の上から、すべてを見ていたからね」
「会いたいよ、会いたいよ、どこにいるの」
「家の中さ」
「えっ、家の中?」
「そうさ、目の前の家の中にいる。青鬼だって行くところはないよ。
 この貼り紙をして、家でじっとしていればいいと青鬼は思ったんだよ」
赤鬼は、一瞬、苦しい顔をしました
「僕たちが仲良くなって、二人のお芝居がバレると人間の友だちがいなくなる。」
そう思いました。
でも今、本当の友達が一番大切なんだと
とにかく、僕の気持ちを伝えたいと、
それが、今できる精一杯の、僕の優しさだと
そう決意しました。
赤鬼は目の前の戸を叩きました。
戸は閉ざされたままで、返事はありません。
それでも、赤鬼は泣きながら何度も何度も叩きました。
見かねた黒鬼が
「出てこい!青鬼」
その言葉のあと、実は、戸のそばにいた青鬼がゆっくりと戸を開けて出てきました。
青鬼は、驚くくらい、げっそりとやせていました。
赤鬼は青鬼の姿を見て、ただ、抱きついて
「ありがとう、ごめんね… ありがとう、ごめんね…」
と繰り返すばかりでした。
青鬼は言いました。
「違うよ、違うよ、赤鬼くん、鬼はね、いつも人間をおどかすばかりで、鬼と人間は敵だったろう?
だからね、人間と仲良くしたいという赤鬼くんの気持ちを、僕はスゴイと思ったんだ。
だからね僕こそ、本当に「ありがとう」なんだ。」

次の日、赤鬼は、 家の前に
「心の、みにくい鬼のうちです。」泣いた赤鬼 途中の看板
という立て札を立てました。
それを見た人間は不思議に思い、
逆に、いつになく多くの人が集まってしまいました。
赤鬼は集まってくれた人間に、隠すことなく正直に全てを話しました。
その話を聞いて人間は、しばらく黙り込んでいましたが、
ついに、ある言葉が出ました。
「だましてたんだね」
それから堰(せき)を切ったようにいろんな言葉が出ました。
「芝居を演じたズルい鬼」
「立て札の通り、本当にみにくい鬼だ」
「これまでの優しさも芝居だったのか」
「青鬼がかわいそうだ」
「いや、青鬼は馬鹿だ」
「しょせん鬼は鬼だ」
赤鬼は、何も言えず、ただ
「人間の友だちがいなくなる」
そう思いました。
そう思うと、また、しくしくと涙を流すのでした。
しかし、それでも人間の言葉が止まることはありませんでした。

その時、突風と共に、 黒鬼があらわれました。
その力強く、荒々しくも見える姿に人間はたじろぎ、言葉を止めました。
その姿とは裏腹に、黒鬼の言葉はしなやかで…
そして、ひとり言のように人間に問いかけました。

「青鬼は、友だちの願いを叶(かな)えるために犠牲になったよ、やさしい鬼だ…
 友だちが欲しくて寂しがり屋の赤鬼は、人間にあらん限りのふるまいをし、そして、青鬼のやさしさを知って、 あやまり、全てを打ち明けたよ、やさしい鬼だ…
 でも、でも一体、君たち「人間のやさしさ」、はどこにあるのだろう…? 」

「人間のやさしさ…?」
人間の誰もが、その言葉を心の中で繰り返しました。

・・・・・・・・ 沈黙が続きました。・・・・・・・・

だれ一人、人間の口からは、言葉が出なかったのです。
むしろ、黒鬼の堂々たる姿と言葉に、不動の威厳を感じ、神々しささえ感じたのでした。
誰も黒鬼から目を離すことが出来ませんでしたが、再び、突風が吹きすさび、チリが人の目を奪いました。
そして、黒鬼は突風と共に姿を消していました。

それから、数日後
赤鬼も青鬼も
山から姿を消してしまいました。

この過ぎ去った出来事は
ここに集った人間たち1人1人の心に、深く、深く、刻まれました。
その後も、この話題になると、
意見は、まちまちでしたが、
子どもも大人も
自分の「やさしさ」を見つめようとする心は
いつまでも変わることはなく、年を重ねました。
そして、事あるごとに 人間は、「やさしさ」を大切にしたいと、
赤鬼の家に集い、 この出来事を友に伝え、子に伝えました。
そして、 赤鬼の住んでいた家の前に
書き換えられることがないよう
石を刻んで立て札をつくりました。
そこには、こう書かれていました。

「心のやさしい鬼のうち 
   いつでも帰っておいで」

以上SAS総合研究所より引用

あなたが考える本当の優しさとは何でしょう。

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